【オーバーフローについて】
Aは、初めて参加する集団活動等では、固まることがあります。
そこで出される指示などを理解していないわけではないのですが、恐らく取り込む情報が多すぎて、またそれにどう対応すればよいのか考えすぎて、まさに石になってしまいます。
また、何気ない会話も苦手。
「今日はどこに行ってきたの?」「学校は楽しい?」といった、ただの会話の糸口のための質問には答えにくい。
また、「好きな色は?」「何をして遊ぶのが好き?」といった質問にも答えないことが多いです。
親の想像ですが、恐らくAはそうした何気ない質問に、「この人の真意は何だろう?」「何をジャッジしようとしているのか?」と深く勘ぐってしまうようです。
また、Aが答えないので、よかれと思って「外で遊ぶのが好き?本を読むのとか?あっ、ゲームが好きかな?」など質問を畳みかけられると、更に黙り込みます。
この現象をどう名付ければいいのか…と思っていたところ、ぴったりくる言葉が「オーバーフロー」。
色々考えすぎて、固まってしまう。
もう少し成長して技巧的になれば、いつも無難な答えを出すための思考パターンを覚えたり、「う~んと~、なんだろうな~」「何だったっけな~」などの時間稼ぎ/様子見の言葉が出るようになるのか…。
今のところ彼の解決策は、「はい、お母さん答えてっ」と他人に振る、です…。